スッポヌケ

術後五日目です。

お母ちゃんは用事で駅一つとなりの町まで行ってきた。
ゆきちゃんをひとりで残しておくのは不安だったのだけど、ニンゲンにはナリワイというものがあって、これをやらないとゆきちゃんのンマイのも買えないのだから世の中はキビしい。('A`)

数時間後、帰ってきたらゆきちゃんはベッドの上で大人しく待ってた。
おいていったゴハンもちゃんと食べている。案ずるより何とやら。

このところ食欲も以前ほどではないけれど、モンプチをお湯で更に柔らかくしたものや、シーバ、いつものカリカリなどまんべんなく食べている。
これで●さえ、出てくれれば…。

そう、ゆきちゃんは先週末から●（ンコ）が出ていないのだ。
お食事中の方、ごめんなさい。

口から食べられなかった時は仕方ないけど、固形物を口にするようになってからまったくでていない。
シッコはちゃんとしているので水分は足りているらしい。
動物は●さえ出れば回復する。
お母ちゃんはゆきまるの●を心待ちにして、ネットで検索した「猫のお通じマッサージ」をしてみた。
おへその下？ゆきちゃん、おへそはどこよ？(*´д｀*)
お腹の脂肪が邪魔して場所がよくわからんではないか。
まぁ適当に見当をつけてゆっくりモフモフするも、すぐに逃げられてしまう。

でもでも！これが良かったのか、夜になって巨大な●がトイレに転がっていた。
やた！これで一安心(*´∀`*)

お兄ちゃんにもすっきりしたおなかモフモフしてもらってご満悦の表情。
便秘の毒素も消えてこれでもう日にちが過ぎさえすれば完全回復！と油断したとたん、コタツに入っていたゆきちゃんがにょきっと顔を出した。

その首にはエリザベスがない！！！

お母ちゃんとお兄ちゃんは「！！！！」同時に吹っ飛んで逃げるゆきちゃん捕獲。
なんとエリザベスはコタツのなかで富士山のような形で転がっていた。
狭いコタツのどこかでひっかかってうまい具合にすっぽ抜けた模様。

油断大敵ゆきちゃん素敵w(*´∀`*)

モトノモクアミ

術後四日目です。

傷の具合を診て貰うため今日も病院へ。
さすがにゆきちゃんもエリザベスつけてると勝手が違いすんなりキャリーバッグの中に収まる。

肝心の傷のほうだが、やっぱり縫合糸が切れて傷が開いてる。('A`) ｳﾞｧｰ
そこは獣医さん、あわてず騒がず開いた傷口に局所麻酔をかけ縫おうとしたけど、まだ完全に麻酔が効いてない状態で、ゆきちゃんが飛び上がった。
そりゃ痛いよねｗ

ゆきちゃんは心臓肥大があり、手術中も不整脈が頻繁にでてちょっと危なかったそうだ。
次に全身麻酔を必要とする事態になったらそれなりの覚悟は必要らしいと、獣医さんの言葉の端々からうかがえる。

アゴの下にば絆創膏を貼りテーピングするのを「パンツ仮面」wと言うそうで、どんなものが見られるか楽しみだったが、これも剥がれやすくて断念。

そうこうするうちに局所麻酔が効いてきたらしく、おとなしくなったゆきちゃんのアゴの下に軟膏を盛り、糸で縫合無事完了。
その様子を間近でじっと見ていたおかあちゃんは、『どんなに可哀相でも、エリザベスは外しちゃなんねーだ。心を鬼にするだよ』と誓った。

結局、二度縫いしてしまった。

そんなしょ〜もないお母ちゃんを獣医さんは責めることもなく、「次は、一週間か１０日後に見ますので、お薬がんばって飲ませてくださいね」とにっこり笑った。

おうちに帰ってきたゆきまるくんはお腹がすいてごはんの催促。
ゴハンを見てもすぐ口をつけずふんぞり返って何かを待っている様子。
要するに「外せ。メシが食えん」と仰ってるのですな？

でももうなりませんぞ、殿。

そのまま放置していると『解せぬ』という表情をして、カラーをつけたままモグモグ食べ始めた。
よしよし。

食後の毛繕いもままならぬゆきまるくん。
お母ちゃんの仕事机の前に立ちふさがり、後ろ足で立ってお願いのポーズ。
うっ…！か、かわいい…！！（＊´д｀＊）　いつのまにこんな必殺技を？？？

でっでも、ここが我慢のしどころ。
ぐっとこらえてゆきちゃんを机からどかす。
またもや憮然とした表情をしながらも、お母ちゃんのフトモモに前足をちょいと添えて横に伏せている。

それでも外してくれないと解ると腕組みしながら寝始めた。
今夜もハロゲンヒーターのオレンジ色の明かりに照らされてゆきちゃんは眠る。



…と思いきや、世界不思議発見！！
「エリマキ陸ラッコ」。

メツキワルオ

術後三日目です。

エリザベススタイルにも慣れてきたようなこないような、ゆきちゃんの微妙な目線が突き刺さる…（^ω^;)
朝ご飯を目の前に差し出しても、カラーがついたままだと絶対に口をつけない。
このまま意地を張り通すのも普通の猫ならできる事だが、問題はゆきちゃんのナイスなバディに秘密のすべてが隠されている。

でも…でも、それ以前にお母ちゃんはゆきちゃんに甘甘ですから、一時エリザベスを解除してゴハンを差し出してみる。

おお！食べた！！

食欲旺盛…というわけではないけれど、昨日よりは格段に状態が良くなっている。
ごはんがすんだゆきちゃんはハロゲンヒーターに照らされて、そのまま爆睡。

ん〜　しょうがないか。このまま目が覚めるまで寝かしておいてあげよう。


明日はまた病院で傷の状態を診て貰います。

コタツっ子

術後経過２日目です。

昨夜はお水飲まずゴハン食わず。薬ムリヤリお口に入れたら怒る怒る！
そりゃ歯を抜いたんだから当然痛いに決まってる。
でも少しでも食べてもらわないと…。
焦るお母ちゃんとは裏腹にゆきちゃんは食べなくても飲まなくてもウロウロ歩き回ってる。

と、いつものジャラシ発見！

エリザベスになってるのに前足であの臭いケダマを拾って口まで持っていきアムアムする。
とりあえず元気な様だｗ

一晩中コタツの中で寝ていたゆきちゃん。
おいてあるゴハンも水も口をつけてない。
こうなるといよいよ脱水症状が気になってくるので、また朝一番に病院に電話して状況を説明すると、痛み止めの注射をしてくれるという。なんだ、痛み止めあるんかいｗ

またもやタクシー吹っ飛ばして診察室に。
処方は「痛み止め」と「輸液」のカクテル注射。

切開した傷の具合はまずまず順調で腫れもなく、ごはんの時だけカラーを外していいとお許しが出た。
神経し…もといナイーブなゆきちゃんはカラーが気になってゴハンも喉に通らないらしい。

それでなくてもデ…もといムッチリゆきまるくんのような子は、食べられないと肝臓にダメージがある事を八王子夜間動物医療センターの当直医さんからサルでも解るように説明して戴いた事がある。

今度は後手に廻らぬよう。

注射をしたら速効で効いて来た様子で、帰りの車でもゆきちゃんはまったり大人しく乗っていた。
家に帰るとすぐにゴハンのおねだりの目。
モンプチをお湯でスープ状にしたものをあげるといくらか飲んでくれたので、お母ちゃんはやっとここで安心する。

いまはコタツでお昼寝中。寝て起きたらまたゴハンをあげてみよう。
一日ごとにはやく良くなれゆきまるくん。

エリザベス デビュー

ゆきちゃん、帰ってきました。
ステキなカラーをつけて、あっちへゴン！こっちへゴン！
慣れない装着物にかなりお怒りのご様子。
首輪も大嫌いなゆきまるくんにはこの上ないストレスなのではと容易に想像ができます。

でも今回はアゴの下を３針縫っているのでしばらくは我慢してもらうしかあありません。

折れた歯の根っことダメになっている歯を抜き、歯石を除去して更に膿を排出してもらって、かなり大きな手術になってしまいました。

最初に歯が痛み出した時に抜歯と歯石除去をやっていれば、ここまで大きな事にはならなかったのでは、と反省と後悔しきりですが、問題は『大丈夫だろう』と放置してしまった事。
これはお母ちゃんの重大な過失です。

治療は時期を逸すると手遅れとなる。おかあちゃんはこれからこの一文を百遍復唱してきます。
本当にごめんねゆきちゃん。

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午後のゆきちゃんですが、相変わらず部屋の中をぐるぐる歩いて何とかしてエリザベスを外そうと必死です。
そのうち疲れて眠ってくれるといいんだけど。

お薬は「抗生剤」のシロップと「心臓肥大」のお薬（粉薬）の２種類。

次の診察は３，４日後に傷の様子を診てもらう予定です。